オイルフィルターの選択と考慮事項、およびその取り付け

オイルフィルターの選択と考慮事項、取り付けに関する知識。注意: オイルフィルターを選択するときは、次の点を考慮する必要があります。

(1) フィルタリング精度が所定の要件を満たすこと。
(2) 長期間にわたって十分な流量を維持できます。
(3) フィルタコアは油圧による損傷を防ぐ十分な強度を持っています。
(4) フィルターコアは耐食性に優れ、規定温度での連続使用が可能です。
(5) フィルターコアの掃除や交換が簡単です。したがって、オイルフィルタのモデルは、ろ過精度、流量、使用圧力、オイル粘度、使用温度などの油圧システムの技術的要件に基づいて選択する必要があります。

2. 通常、油圧システムにはオイル フィルターの取り付け位置がいくつかあります。

(1) ポンプの吸入口に設置する場合: 表面型オイルフィルターは、一般にポンプの吸入経路に設置され、大きな不純物や粒子を濾過し、油圧ポンプを保護します。また、オイルフィルタの濾過能力はポンプ流量の2倍以上、圧力損失は0.02MPa以下としてください。
(2) ポンプの出口オイル回路に設置: ここにオイルフィルターを設置する目的は、バルブなどの部品に侵入する可能性のある汚染物質をろ過することです。ろ過精度は 10 ～ 15 μm でなければなりません。また、油回路の使用圧力および衝撃圧力に耐え、圧力降下は0.35MPa以下です。同時に、オイルフィルターの目詰まりを防ぐために安全弁を取り付ける必要があります。
(3) システムの戻り油路に設置: この設置は間接的な濾過の役割を果たします。一般に背圧弁はフィルタと並列に設置されます。フィルターが詰まり、一定の圧力値に達すると背圧弁が開きます。
(4) 系統分岐油回路に設置します。
(5) 分離濾過システム：大型油圧システムに専用の油圧ポンプとオイルフィルターを装備し、独立した濾過回路を構成できます。

システム全体に必要なオイルフィルターに加えて、油圧システムの一部の重要なコンポーネント (サーボバルブ、精密スロットルバルブなど) の正常な動作を確保するために、その前に専用のファインオイルフィルターが個別に設置されることがよくあります。